Knock our Heart -nockのひねくれブログ-

自分の価値観を表現する場所 

情けは人のためなり

「情けは人のためならず」は、「親切なことは、人にするといずれは自分に返ってくる」という意味の諺です。いずれは自分に返ってくるんだからいつでも親切にしていなさいという教えですね。

でも今までを振り返ると、正直人に与えた情けが自分に返ってきたなんて覚えはありません。

 

あいつの誕生日にはでっかいプレゼント買って盛大に祝ってやったのに、自分の誕生日には「おめでとう」の一言しかもらえなかった。

あいつの仕事を俺が肩代わりしてあげたのに、あいつは一向に仕事にやる気を示してくれない。

 

こんなことはざらにあります。

情けなんてのは結局は問答無用で人のためなんです。

 

この諺に囚われ過ぎていた僕は人にやさしいことをするときの心理が「これだけ優しくしてるんだから、僕にも優しくしてくれるよね?」になってしまったように思います。

そのせいで「〇〇してあげたのに~」という思いになってしまいました。

 

でも本来「優しさ」ってそんなものじゃないでしょう。「見返りを求めるなんてそんなの優しさじゃない」と大人はいいます。「情けは人のためなら」ぬものだと言っているのに。でもそうだと思います。

 

優しさは誰かから誰かへの一方通行です。自分のやさしさは100%相手のため。自分に返ってくるものと言えば自分のおかげで喜んでくれたという自己肯定感くらいでしょう。しかし、与えてやった優しさと同等の報酬が返ってくるようなことはありません。

「助けてくれたこの間のお礼です」なんて優しくしてあげた以上のことをされたとしても、それを「見返り」と思うのもなんだか違う気がしますし。

 

見返りを求めて優しくする僕みたいな人は単なる「偽善者」にすぎません。優しさに「報酬」なんて言葉も使ってますし・・・。偽善めいた優しさはおそらく相手に伝わってしまうでしょうし、徒労感が溜まる一方です。

 

考え方を変えて、無理に優しくしようなんて思わないことにします。みんなが欲しいのは真の善意。偽りの善意をいつも振りまくよりもここぞというときに真の善意を振りまく方がいわゆる「ギャップ萌え」でいい印象を与えられますしね。

 

情けは人のためならず。この言葉にどれだけ振り回されてきたことか。僕の辞書から抹消してしまいましょう。代わりにこの言葉を追加します。

「情けは人のためなり」